枯れ竹を運んで燃やす

県の工事担当者から今後の環境と工事を考える上でアドバイスがほしいというので東かがわの棚田と溜め池へ、早朝から出発。
溜め池と周囲の山がコンクリート水路で断絶しいているので、両生類やヘビなどが行き来できるよう「落下防止の橋」や水路に落ちたときに陸に上がる足がかり「はい上がりスロープ」などを作りましょう、と提案。

写真上が、工事前の情況。草刈りや水路の管理は非常に大変なのだが、生き物にとって水域が揺籃の地で、周囲の山が餌場であった情況が解る。現況は下写真。環境に配慮した工事とはいえ、山と池が断絶されたのは明らか。

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本来はコンクリート構造物を作らない土木工事をしたほうが良かった。自然石と土と丸太を使った工事である。バックホーの出現で、強力かつデリケートな作業が可能になったのだから。ただし恒常的にメンテが必要になる。それも公共工事として計上すればよい。工事費は数10分の1になるのだから。

池にコウホネの花が立ち上がってきた。また、ヒシの葉が水面に目立つようになった。

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ヒシの実が落ちていた。食用になる。アイヌはとくによく食べていたようで焼酎も作れるらしい。

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沢に上って枯れた竹の整理をする。

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枯れた竹は足で割れるし(割れないものもあるのでノコは持参したほうがよい)、軽いものなので、背負子があれば大量に運搬できる。今日は背負子がないので束にしてぶら下げて運ぶ。

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ヒモは廃材の畳縁が便利である。

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これを燃料にお湯を沸かして昼食。

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梅干しではありません。

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味噌玉なのだ。この中には鰹節をから煎りして粉末にしたものを仕込んである。

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これにお湯を注げばインスタント味噌汁の出来上がり。これは料理研究家の土井勝さんから教わったものだ(釣り雑誌に載っていた)。先生は趣味の釣りに行くときポットの湯でこの味噌汁をよく作っていたという。

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ワタシらも自家製おにぎりで。おかずは「さか枝」の天ぷらなのだ♬

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今日も少し手ガマで草刈りを手伝ったのだが、非常に気になることがある。

昆虫、とくにハチ、アブ,チョウ類、そしてクモが極端に少ないことだ。ハチ、アブはほとんど見かけない。チョウは、今頃の季節なら、ツマキチョウ、コツバメ、ミヤマセセリ、トラフシジミ、春型のアゲハ類、冬眠から覚めたタテハ類が乱舞していておかしくないのだが、頻繁に見るのはベニシジミくらい。これはどう考えても異常だ。手ガマで刈っているとそれがよく解る。甲虫やクモ類もあまりに少ない。

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いま、地方のホームセンターに行くと、除草シーズン開幕といわんばかりに入口にラウンドアップ(モンサント社の除草剤)が山積みになっており、ネオニコチノイド系の農薬も多数売られている。周囲の目を気にする潔癖性の日本人は、草刈り除草を徹底しないと気がすまない。農山村は過疎で人手がない。そこで除草剤に頼る・・・という悪循環がここ数年、加速化しているのではないだろうか。もちろん、プロの農家の使う農薬の量は、日本が世界一だそうである。ゴルフ場もかなり撒いているだろう。マツ枯れの空散もある。

瀬戸内の小島や、高知県の農地密度の少ない岬などでは、昆虫の豊富なのを見る。また、今現在では、農山村より都市部のほうがハチが多かったりする。

農山村に「沈黙の春」が来ている。

▼枯れ竹での焚き火を動画にしてみました。

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