心配された雪はそれほどでもなかった。むしろ高松南部のほうが積雪が多かったほどだ。それにしても寒い。車の温度計は外気温1度。さっそく火を焚こう。
おっとその前に前回の燠炭を回収しなくては。
メンバーが続々集まり出し、高校生2人はなんと自転車をこいで参加(!)。家は黒川温泉の近くらしい。たしかに近いといえば近いが・・・・立派!。
今日は近所のOさんらが遊びに来てくれたので、午前中は昼食を仕込みながらいろいろと情報交換をすることになった。
お土産にもらったミカンを火にあぶる二人。彼らの地方ではこれが当たり前の習慣らしい。(甘くなるそうです)
さて今日の昼食は味噌煮込みうどん+アンコウ入り。
野菜たっぷりの具沢山。味噌は石高仕込みの長期熟成赤味噌を使用。
ではいただきます。う〜ん美味しい。火で温まり、煮込みうどんでお腹も温まった。
午後は早めに作業開始。
いつもの現場の上流に入り、沢に倒れた竹を片付けた。
私はまず囲炉裏暖炉の焚き付け用のスギ葉を採取。前々日の風で枯れ葉が大量に落ちて拾いやすかった。次いで散乱している竹をまとめ、枝を整理する。竹林整備は切るのは簡単だが、この整理作業がけっこう面倒なのである。これを怠ると見た目も悪いし歩く場所がなくなってしまうのだ。
だいぶ片付いてきた。最初に入ったときとは見違えるようである。
お茶にしようとN先生が広場からヤカンとお菓子を持ってきた。ここまで広々と明るくなると、焚き火をしてみたくなる。
とはいえ、地面で火を焚くには石で囲ったカマドを作るのが安全だ。河原から皆で石を上げて簡易カマドを作ってから点火した。いまやこんな山中の焚き火は許されなくなった。山林作業現場でさえ焚き火は厳禁らしい。山火事の危険があるとはいえ、火を焚くというこの技術の伝承をなくしてしまっていいのだろうか?
どうせなら三つ又と吊りカギでヤカンをぶら下げよう、と思いついた。竹を利用して三つ又を立て、枝の二股を利用して吊りカギをつくる。ロープは畳縁で。
このほうがお湯がずっと早く沸く。炎がヤカンの側面を舐めるように当たるからだ。近くに炭焼き窯の跡がある。この場所で火が灯ったのは何十年ぶりになるのだろうか。
このまま絵にしたいような1枚。危険を教えながらも、山中で火を焚く技術を若い人たちに伝えていきたい。
焚き火の始末はヤカンの残り湯で消化した。次回はバケツを持ってこよう、沢に下りれば水があるのだから。
T先生がユキモチソウの種を用意してくれた。これも増やしていきたい。