2021年、第1回目の活動日。ソバ収穫後にまいた菜の花のタネ、発芽してました。
霜にやられて黄変しているけど、なんとか育ってほしい!
今日は石高OBの修理士くんが前回の耕運機の修理にきてくれた。
風の強い日だった。午前中は落ち葉を集めて堆肥場に積む。
もうひとりの初参加OB女子には火の番をしてもらった。こうして火を自分で燃やすのは初体験だそうだ。
カマドを2個連結して、風除けのカバーをしっかりかける。石とレンガのかまどは自由自在に構築できるのがいいところ。ただし空気が通る開口部や、鍋がうまくのる石の位置など力学を見極めるのには経験がいる。
今日はイノシシ肉を下茹でしてきたので調理がラクだった。イノシシ肉は味噌を溶き入れてから煮込むとまた美味しくなる。ゆえにおかわりの2杯目が美味!
今日は手斧(チョウナ)が2本持ち込まれて半割り丸太の削り体験をした。
午後から堰堤奥の最上部の棚田跡を整理した。ヤブになって放置され、つる植物に長年からまれて枯れかかっている木を救い出す。
ヤブ払いは伐採した小枝の処理も重要である。ただ漫然に放置・散乱したままではなく、部分的に小山に積んで、風通りのよい状態を確保しておく。また、薪として運べるものは取り出しておく。
石高生に広場まで運んでもらった。背負子は薪の積み方によって運び方がずいぶんラクになる。このように肩の高さまで平たく高く積んでしばると重たさを軽減でき、歩きやすい。
ようやく段が明瞭に見えてきた。
対岸のニホンミツバチの巣箱が見えるようになった。ということはミツバチが飛びやすく巣箱を発見しやすくなったということだ。里山の環境は人の手が入ることで劇的に変わっていく。ただし一気にフラットな環境にしないことも重要である。
風が入り過ぎ、陽が当たりすぎる激変はよくない。灌木を伐るときも根ぎわからでなく高伐りがよい(ゆすってみてしなりの中心で伐る)。つる植物も高い位置で切ってからぐるぐる巻きにして地面に伏せておくと、来シーズンの伸びが穏やかになる。
こうして再生しながら里山をデザインしていくのは本当に楽しい。ここは全国的にも珍しい蝶、クロヒカゲモドキ(環境省レッドリスト絶滅危惧IB類/IB類=近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)が生息している。沢筋にこれだけの空間があればオオムラサキも飛びやすいだろう。この春の昆虫たちの動きに注目したい。