香川大学「またたび」とツアーのこと

香川大学の西成准教授とそのゼミのメンバー6名がGomyo倶楽部にやってきました。香川大学の学生プロジェクト「日帰りバスツアー」の視察が目的です。薪火やピザ窯を使った料理や、植物スケッチ、竹細工などを楽しみました。

香川大学と新日本ツーリストが共同で企画運営している日帰りバスツアー「またたび」への参画要請が僕(大内)の元にやってきたのは昨年の12月のこと。昨年の僕の香川大での講演を聞いた主力メンバーが、次のツアーは自然に寄り添う文化活動を盛り込みたいと相談にきたのでした。

昨年7/4の香川大学特別講義「自然暮らしで再生する〜思想とその実践〜」は経済学部講義「まちづくり論」という枠内の80分の講演で、経済学部・法学部の2〜4年生、交換留学生を中心に約200名が受講しました。

香川大学特別講師2018

その中でGomyo倶楽部の活動のことも話したのですが、若い学生さんたちはみな熱心に話を聴いてくれ、講義の感想も大変好意的でちょっと驚かされた。そのときの、またたびメンバーのHさんの感想文をここに掲載したいと思います。

大内さんのお話を聞いて本当に自然のことをよく知られている方で、とても好きなのだなということがよく伝わってきた。大内さんの様々な活動のお話を聞き、自然で本当にたくさんのことが出来るのだとあらためて思わされた。

自然を知るには、自然の味覚を知る→それは尊いことであり、それがお金にもなるということを聞き、自然は身近なものであるが、大内さんのように自然を尊び、自然の恩恵を受けて生きる面白さを私はまだ味わったことがないのだなと思う。

特に、私は灰って何のメリットもないと今まで思っていたが、灰はミネラルの宝庫であり、畑に良い肥料だということに驚いた。自然って本当にあますことなく、循環しているのだと分かった。

大内さんは自然を使ってたくさんのことをされていて、囲炉裏を使ってつくったお雑煮。単純なものだが炎と山の水でつくった感動的な味。東京でいい食材を使ってつくってもこの味は真似できないという言葉がとても印象に残った。

まちづくり論の授業でこのようなお話が聞けると思っていなかったのでとても良かった。私たちの原点は自然であり、その自然が戻ってくることになるのではということを聞き、自然の無限の可能性を私たちが感じて、その恵をうけて自然と暮らすって本当に素敵なことであり、それが生き方を変えるのかもしれないと思う。(後略)

他にも同じような熱いメッセージがたくさん寄せられて、なんだか時代が動き始めているのかも?・・・と思わさせれたし、新たな使命を受け取ったような気がしたものです。

今年に入り、打ち合わせを兼ねてアトリエで囲炉裏暖炉を囲んで懇親会、企画打ち合わせ会を持ちました。

「またたび」企画打ち合わせ

そして3月にはGomyo倶楽部へ初視察。フィールドを案内し、焚き火や石窯料理を味わっていただきました。

香川大学またたび、Gomyoへ

その後、企画を煮詰めて再びアトリエにてメニューやワークショップ内容等の検討会を。

「またたび」企画打ち合わせ(その2)

かくして本日の視察となったのです。今日はお客さんを想定しての実践です。サラダとスープ、メインに石窯ピザ、デザートに果物。ワークショップとしてスケッチ教室と竹細工をやってみました。

鶏ガラでスープを仕込むところから。

昔、群馬の山暮らしで使っていた吊り鍋(ふたは自家製)を使いました。

ウチの畑でとれた乾燥そら豆を戻したものと根菜のスープ。スパイスはコリアンダーとフェンネル、塩胡椒。囲炉裏でよく食べていた白いんげんのスープを思い出させる、清らかで深みのある味わいのスープができた。

ピザ窯はN先生とOさんに先に火を入れておいてもらった。前回、帰り際にまだ熱い窯の中にズブ生のクヌギ薪を入れておいたのだが、扉を開けるとすっかり乾燥薪になっていたそうだ。

そして今回の秘密兵器がコレである。毎回、生地伸ばしとそのピールでの出し入れに苦戦するので思いついたピザ用のプレート、とくに穴あきが火通りよく、くっつきにくい。

具は瀬戸内のイカとエビを選んでみた。生地はパンチェロッティ、ピザソースも自家製。

皿の上だとピールによる出し入れも失敗がない。そして数枚用意して手分けして準備すれば、待ち時間なく次々と焼くこともできる。

これは生徒さん作、夏みかんのせというフルーツものだが、カラフルで意外に美味しかった。次回はフルーツバージョン、スイーツバージョンも探求してみるといいかもしれない。

途中で雨も来たけれど、なんとかスケッチ教室や

竹細工もできて

作品のお土産もできた。

それぞれがサインしてミニ額に入れるといいよね♬

自炊を始めたばかりの1年生、家にまだ箸がないというので、真剣につくりました(笑)。

こうしてまたたび視察は無事終了。ツアーの本番は11月17日(日)。募集要項は新日本ツーリストのチラシやまたたびのウェブにて発信の予定。秋の薪火料理とGomyo倶楽部の自然を堪能する新企画です。をお客さんの最大キャパは20名、引き続きみなさまのご協力をよろしくお願いいたします。

おまけ、帰りにもうすぐ開店(7/14Open)する産直カフェ「五名ふるさとの家」に立ち寄り、シェフの飯村ご夫妻にご挨拶してきました。すばらしい施設と人材が揃っているので、今後協同できるといいですね。

追記:8月4日、大地の再生のメンバーを九州と滋賀からお呼びして、「大地の再生・勉強会」を行います。午前中の座学は「五名活性化センター」で、午後はGomyo倶楽部のフィールドでワークショップをします。詳細は追ってご連絡します。こちらもどうそよろしく。

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