御田植え祭2019

今年は日照り続きで水脈が涸れ、神饌田1枚だけの御田植えになりそうでしたが、昨日の奇跡的な大雨で、なんと1日にして全部の田に水が入りました。前日はその雨の中しめ縄の準備や急ぎの代かきがおこなわれ、そして本日はなんともすばらしい晴天に恵まれて・・・。

早乙女隊、到着! 観察会やお手伝いによく参加してくれるH先生の娘さんも、今回早乙女で初参加です♬

たくさんのお供えが置かれます。今年も魚は瀬戸内の真鯛。

田植えの儀に用いられる早苗。

祝詞奏上の後、斎田清祓の儀へ。

今年も豊栄舞(とよさかまい)が奉納されました。

そしていよいよ田植の儀。まずは会の代表(大内)の鍬入れの儀から。

来賓・参列者の早苗植えを経て、早乙女たが田んぼの中へ。

拍子木に合わせて植えて行きます。

無事、早乙女の大役を果たして記念写真。

その後は皆で田植えにかかります。子供たちも熱心に植えてくれました。

広い場では昼食のうどん作り。もちろんうどんは手打ち、そして具材は野菜ほか恒例のドジョウ入りです。

ドジョウうどんは、かつてこの季節の讃岐の名物・風物詩でした。戦前まではため池の水もきれいで、夏には泥さらいでドジョウがよくとれ、その泥は田の肥料にし、ドジョウは夏暑気払いによく食べられたのでした。

今回のドジョウは大分県の養殖ものだそうで、値段はウナギ並みの高級魚です。臭みもなくたいへん美味しいものでした。

石田高校の現役高校生やOBなども多数参加。校長先生もお見えになりました。

午後は一気に田植えを片付けに入ります。

さて、お供えの鯛も料理しなければ。今年は石窯があるので、それを使った料理ということで。

卵が入っていたのでそれだけは捨てずに。

卵白を泡だて小麦粉を少々。それに大量の塩を入れていく。

お腹に昆布を入れ、真子を戻していきます。

バットに塩と昆布を敷いて、

その上に練った塩でくるんだ鯛を置いて・・・

いざ石窯の中へ。

もう一品、焼きリンゴも作ります。芯をくりぬいてバター、はちみつ、シナモンを。

ピザも焼いたので午後の食事当番はかなり忙しい。

「鯛の塩竈」は窯の温度が高すぎたせいか塩が真っ黒に焦げてしまいました。が、それを割ってみると中身は焦げがまったくなく、ふっくらと火が通ってすばらしい味! ただ、そのまま置いておくとどんどん塩味がさしてしまうので容器に取り分けねばなりませんでした。次回は盛り付けも考えたいですね。

ため池に仕掛けたもんどり(赤丸)を引き上げていきます。

アカハライモリを観察。

昨日の雨で活性が上がったのかもんどりは大量の成果。カワバタモロコ他ドジョウも多数。もちろんカウント後、放流です。

焼きリンゴは、田植え手伝いの子供たちへの良いご褒美になりました♬

こうして皆様の協力のおかげで今年も無事田植えが完了しました。

振り返ると「風の草刈り」で残した草地、そして広葉樹が落ち着いて育ち始めているのがはっきり解ります。ヤブに覆われた状態を救い出し、根周りの下草を刈って枝葉を整えた広葉樹はクリでした。ちょうど花を咲かせていたのです。低く管理しながらシンボルツリーとして育てたいですね。

ニホンミツバチは3箱のうち1箱は逃げられてしまったようです。しかし夏分蜂もあるのでまだチャンスはあり♬。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする