レンガ+粘土で窯を作る

私(大内)の家の近所に設置した箱にニホンミツバチが入ったので、昨日Gomyoの敷地に移設しました。入った場所はミカン畑が隣接しているので農薬散布を危惧してのことです。

前日の暗いうちに現場で網がけをし、早朝に設置。元気に出入りしていて一安心。やはりミツバチがいるのはいいものだ。

ところで周囲の山林にやたらと白いチョウが飛んでいる。が、これは昼間に飛ぶガなのである。ちょうどハチ箱を設置したコンクリートに死骸が落ちていた。

のちに調べてみるとキアシドクガという蛾だった。ドクガ科に分類されるのでこんな名前がついているが、幼虫にも成虫にも毒はないそうだ。幼虫の食樹はミズキで、各地で大発生してミズキが枯れる被害も出ているという(五色台でもかなり飛んでいた)。

今日の段取りを打ち合わせしていると黄色いシジミチョウが目に止まった。ベニシジミにしては色が薄くやや大きい。おっと、これはゼフィルスの仲間、アカシジミだ。羽化したてのようで羽根や鱗粉の欠損のない美しい個体だった。夕暮れに樹上を活発に飛ぶ習性があるので、朝のこの時間帯にしか間近で見ることはできない。TG-5を接写モードに切り替えて撮影した。

さて、作業だ。前回は土で型を製作したが、今日はいよいよ窯本体を造る。まず粘土練りをお願いして、ヒノキ丸太の半割で土叩きの道具を作った。

それから古瓦を割って、レンガのアーチを補強するためのクサビを作る。

粘土には切りワラを混ぜて水分調整しながら練る。実はこれがいちばん大変な作業。

前回の押さえ粘土にはけっこうひび割れが入っていたので、竹べらで新たな粘土を詰める。霧吹きで水をかけてからやるとよく馴染む。

まず扉周りのアーチを粘土とレンガで作っていく。レンガはアンティークのハーフレンガ。扉のアーチの形状にもよるが、この扉のデザインは3段目から急角度で立ち上がる。粘土だけではへたるので、中に割った瓦(植木鉢でもよい)を差し込んでレンガとレンガが噛むようにする。

4段目以降は隙間が小さくなる。粘土で目地を作り、そこに割り瓦のクサビを差し込んでいく、という工程。

ここはレンガと鉄と粘土という3種類の異素材が合わさる場所。かつ石窯の顔ともなる重要なポイントなので丁寧に造る。

左右から等分に仕上げていくと、頂点に隙間ができる。それに合わせたレンガを切って納めるとよいのだが、今回は幅が狭かったので、瓦を切ってそれを入れた。

ハンマーで軽く叩きながら全体を微調整する。

裏から見たところ。飛び出している鉄筋は扉の補強材。

ここにまず粘土を詰めて鉄筋周りを押さえておく。ここまでできたら、いよいよ粘土団子の投げつけ。

ハンバーグの空気抜きの要領で団子を手で叩きながら丸める。その粘土団子を、前回の粘土を覆うように叩きつけていく。さらに接触面が重なるように叩きつけていく。新聞紙と前回の粘土は霧吹きで濡らしておく。

ここでお昼。今日は焚き火鉄板による猪肉入り焼きうどん。自家製ラードに揚げ玉やアミエビも入った本格派♬

トッピングにマスタードとマヨネーズを入れてジャンク度を上げて、いただきます!

さて、午後の部。一層目ができたら手でよく叩いてなじませる。

2層目を投げつけていく。泥団子を作る人と、それを投げる人と分業でやると、正確で早くできる。

粘土は陶芸用の粉袋を使ったもの。かなり大量に使いました。

3層目。正面や左右から眺めて歪みをチェック。叩くと重力で粘土が下がっていくので、気持ち上に向かって叩くようにする。

下部も床の耐火レンガが見えなくなるまで、台座の石を接触するところまで粘土で覆ってしまう。

仕上がりました。先に製作した叩き棒は、表面をカンナがけできなかったせいか粘土にくっついてイマイチ使えなかった。

割り瓦が余っていたのでそれでサインを埋め込むことに。

このまま乾燥を待ちます。次回の作業美は6/10、中の土をこの日に取り出す予定。

扉も製作が続けられているそうです。楽しみ!


※お田植え祭は6月の第2作業日6/17に行います。前日、前々日と田んぼの予備作業がありますので有志の方はお集まりください。

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