御田植え祭当日、よく晴れ上がった。早めに出て昨日の除草の様子を見に行く。除草の時は泥で濁ってしまうので、その成果はこうして水が澄まないとよくわからない。下の田んぼはよくできていたが、上の田んぼはやはり水深が深かったせいでまだかなりコナギが残っていた。
N先生より本日のスケジュールと要件が話される。今回の御田植え祭は人数がいつもより多い。
OBで漁師のM君が、一昨日定置網に入ったというマダイを届けてくれた。それをお供えにつくる。
こうして神饌田の前に並べられる。
今年は鯛に氷を抱かせてもらった。
早乙女によるる田植えの儀。
緑の中に赤い衣装が映える。何度見てもいいものです。
儀式を終えて広場へと急いだ。昼食のメインは猪肉入り打ち込みうどんだが、サイドメニューとして鯛を料理しなければならない。いつもは太陽にさらされて痛んでしまった鯛を、炭火焼きで捨てるようなかたちで終えてしまうので、今回からはきちんと美味しく食べることにしたのだ。
生徒たちに野菜切りを手伝ってもらった。
M君に鯛もう一匹とイカ、ムール貝を追加でお願いしておいた。解体と下ごしらえをM君がやってくれた。
たっぷりのオリーブオイルにニンニク、タマネギと炒めてトマトを投入する。
お湯にサフランを入れて発色させておく。
トマトが溶けたところで白ワイン、パプリカ、ピーマンを入れ、サフランを入れて塩コショウ。
そこに鯛2尾を投入。
火が通りやすいように切れ目を入れてある。
鯛に火が入りかけたらイカ、ムール貝を入れて火が通れば出来上がり!(取り分ける直前にオリーブ油をかける) 。瀬戸内ブイヤベースなのだ。
一方、うどんの方も大忙しで製作中。
うどんが投入される。
どちらも濃厚な椀になった。人数が多かったので、ブイヤベースは全員には満たされなかったかもしれないけれど。
おかわりで、ここでできた赤米の餅をいただいた。
例の竹のヒシャクは役目を果たしたようである。
生徒さんたちの手によって神饌田の田植えは無事終わった。
昼はじりじりと暑くなった。今後の田んぼの水事情が心配である。
午後から観察会。まず上流の沢に入って稀少植物の観察とモニタリングをする。
後半はため池の魚類観察。カワバタモロコは健在であった。
網にゲンゴロウが入った!
♂である。オスは前足に吸盤が付いている。交尾の時にメスの背中に
しがみつくために特殊な構造になっているのだ。
今年も確認できてよかった。田んぼを使って子孫を増やしてくれよ!
観察、撮影後は放流。
移設した鳥居がまるで初めからここにあったかのような佇まい。さあ、今年はどんな稔りを見せてくれるかな。