コナギ取り、昆虫観察、エノキの話

除草の手が足りず、召集をかけた定例活動の前日、ドングリネットワークのメンバーが家族で助っ人にやってきてくれ、皆で最下段の田んぼの草取りをしました。

コナギがイネのきわに大きく育ってしまい、手で直接抜いていきます。それを一輪車で堆肥置き場へ運んでいく。

新手の害虫も出てきました。斑点米カメムシ類でない害虫でイネクロカメムシだそうで、葉先枯れや株萎縮をおこすそうです。

Fjさんが捕獲したシマヘビをお触り体験する子どもたち。

ニホンミツバチの巣箱観察。

蜜も試食しました♫

人数のおかげで草取りのノルマは早々と達成し、子どもたちはAくんのサポートで水生昆虫の観察に余念がない。

オニヤンマとコオニヤンマ(平たいほう)のヤゴ。タマムシの羽の破片。捕獲できなかったけどタマムシ飛翔してました。タマムシの成虫はニレ科の植物の葉を食べ、特にエノキの葉が大好物です。(他にケヤキの葉も食べる)。そして幼虫もまたエノキ、ケヤキ、コナラ、クヌギ、カキなどの枯れ木を食べて育ちます。

エノキは里山を代表する落葉広葉樹で、原生林の中には見られません。チョウたちの重要な植樹でもあり、国蝶のオオムラサキをはじめ、ゴマダラチョウ、ヒオドシチョウ、テングチョウなどこの木に幼虫が依存する種が多いです。エノキは昔は一里塚などによく植えられ、その大きな天蓋が旅人の日除けにもなりました。

エノキ材はケヤキの代替材として用いられることが多いようですが、特筆すべきは天秤担ぎの「担(にない)い棒」として使われたことです。五色台にある瀬戸内海歴史民俗資料館には全国でも珍しいと思われる「担棒」のコレクションが展示されており(瀬戸内の島々では天秤担ぎが日常の運搬手段であった)解説には、

軟棒(しないぼう)は讃岐では六尺棒、オーコなどと呼びよくしなる本モク(大モク・ムクノキ)が最上とされ、エモク(エノキ)などを代用とする。

とあります。

ブログ記事(

エノキの実は鳥たちがよく運ぶので気をつけてみると実生のエノキはけっこう出てきます。僕のアトリエの庭でも実生のエノキを育ててかなり大きな木になっていますし、ここGomyo倶楽部の敷地でもエノキの実生木を育てています。

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