夏の草突き、タマムシ飛来

7月第一回目の定例活動日です。7日、今日は七夕ですね♪  広場にある小池も透明な湧き水に満たされて、トノサマガエルが気持ちよさそうに泳いでいました。

昨年12月に、大地の再生・九州支部のKさんが開いてくれた風道の部分を、塞がらないようにつないで毎回興味深く観察しているのだが、いままでに比べると確実にヤブ化するスピードが落ちている。手鎌ひとつで十分維持管理できる収まり方になってきた。

午前中は石田高校の生徒さんに手伝ってもらいながら、2つの蜂箱の継ぎ箱をやった。蜂は上から下に向かって巣の容積を増やしていくので、様子を見ては箱を継ぎ足して高くしていくのだ。沢沿いに設置した箱はすでにハチの塊が底に付着しそうになっており、タイミングとしてはぎりぎりだった。

次いで、堰堤上の大樹の下に置いた蜂箱へ。ここの巣の発達はそれほどでもなかったが、それでも継ぎ箱は必須。初夏の照葉樹の開花でかなり蜜を集めたのではないだろうか。

裏側の掃除スペースにカメラを入れ、フラッシュをたいて巣の大きさを確認する。楕円形の板状の巣房(すぼう)重なり合っている姿が見える。女王蜂は最下端にいて、卵を産み続けるのである。

N先生が設置した巣箱は一度逃げられたがまた入った。ここは道を挟んでいるので、ハチはやや飛びにくい環境にある。道の向こう側のブッシュを風が流れるように刈り、風道をつける。

と、ハチのチェックと巣箱継ぎをしているうちに午前中は終了。昼食はソーメンと・・・

餃子!

かまどを2ウェイにしてスキレットで餃子を焼いた。ミニかまどの火加減、中の水加減、そして仕上げの剥がし方・・・いずれも難易度が高いが、そこはそれ(笑)。

配膳。生徒たちはここで「段取り」というものの重要さを学ぶ。配膳のレイアウトや人の動線に気を配ることも大事。

鯖缶を入れていただきます!

昼過ぎに釣り師のA君がやってきて、池に1〜2匹いる外来種、ウシガエルを駆除してもらうことに。

ルアーはかつての名器「ジッターバグ」をコピーしたようなゴム製のもので、釣り針がボディのお尻に仕込まれており、藻への引っ掛かりを回避できるトップウォーター仕様。

午後はいよいよ新選田の草突きへ。

道具はめちゃクラシック!

稲の周囲にへばりついている、水中に見えるコナギを道具のツメで掻いて泥から剥がしていくのだ。

学生たちも田んぼ用の長靴に履き替える。

N先生の指導のもとに出発。掻きながら前進していく。一回掻いてしまうと泥が上がって水底の様子は見えなくなるので、一撃でコナギをヒットさせるのがコツだ。

私はさらに古い型のものでやってみた。これでもけっこういける。さらにデッキブラシを使うという手もある。

一緒に稲苗を倒してしまわないか? と心配するが、イネの根が案外深く、そして少々倒れても起き上がってくるそうだ。

やってみると新選田のタテ方向はけっこう長い。しかし確実に草突きの効果は見える。手植えなので途中で整列が乱れているところがあるのだが、それもこの草突きで修正されるという効果もあるようだ。

泥から剥がされたコナギがぷかぷかと浮いている。

飛んでいるタマムシをゲット!

ここででタマムシを見るのは初めてだ。幼虫はエノキ、ケヤキ、サクラの枯れ木を食べて育つ。里山依存の昆虫なので全国的に少なくなっており、絶滅危惧種に指定されている地域もあるようだ。

そしてこれはN先生が見つけたキヌガサタケ。

朝方発見した時はこの網状のものがもっと膨らんで綺麗だったという。図鑑の写真をみるとまさに衣笠をかぶった姿のように美しいキノコだ。しかし、臭いはあまりいいものではない。でも茹でるとその臭いは消え、独特の食感がよろこばれる中国料理の高級食材なのだそうだ。

トラノオが咲く。年間の花のパターンがわかってくると、意識的に山野草を残す草刈りができ、毎年花の姿が増えてくる。それも定期的に通うフィールドワークの愉しみだ。

帰りに五名ふるさとの家に立ち寄り、8/4のイベントチラシを渡してきました。

追記:ウシガエルは残念ながら釣れませんでした。

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