強力な台風5号が近づいて、天気が保つかな・・・と危ぶまれたこの日。意外や快晴のかんかん照り。
手植えのイネは初期除草のかいあって順調だが、やはり養分不足なのか、里のイネに比べ痩せて見劣りがする。
花を咲かせ始めた株もあり。
トノサマガエルも大きくなった。
カボチャは雑草に負けそうになっていた。初期にサルに(おそらく)引きちぎられ弱まったのが痛い。ちょっと草刈りして実のつきを確認。
今日は調査と観察会を兼ねている。N先生がすでにバナナトラップ(カブトムシ・クワガタ用)を仕掛けてあり、今日はゲンゴロウ狙いのトラップを作ってきた。
ペットボトルを利用したものだ。餌はアジとタイの子、と豪華?
観察前に池の端の草刈り。
と、ここでカラムシの密林の中に花一輪発見。
これは? 野生種ではなくアマリリスの仲間ではなかろうか?(ホンアマリリスというヒガンバナ科の園芸品種のよう)。
なんとか数株残っているオミナエシ。しかし、この花もずいぶん長く咲く。それだけに昔から親しまれたのだろう。
もんどりを仕掛けにいく。
毎回、参加者の先生方のお子さんがやってくる。生き物と触れ合うこの夏の体験は、彼らの大切な思い出や糧になっていくだろう。
広場に戻ると昼食の素麺づくりが始まっていた。が・・・なんとザル、ボール、スペアの鍋などを忘れてきた! とのことヽ( ̄∇ ̄)ノ。急遽、虫採り用の網をダブルで使って、一つの鍋をうまく使い回して乗り切ったのでした(笑)。
今日もいろいろな薬味がたっぷり。
石高出身の料理M君からの差し入れを朝揚げて南蛮酢に仕立てた小アジ。すりごま、ショウガ、青ネギ。
料理長特製の温泉タマゴがまた秀逸で、椀に花を添える。
野菜も。ナスにカボチャ。
食後、テントの日影でまどろんでいると大型のチョウの飛翔が目に飛び込んでくる。オオムラサキの♀だった。上流の竹林のほうに消えて行ったが、ひさしぶるに見るダイナミックな飛び方が目に焼き付いた。ここで見る初めてのオオムラサキの姿だった。
午後は仕掛けたもんどりを引き上げる。池の水面はヒシが覆い、その上をチョウトンボが優雅に舞う。
成果はモツゴが優勢だった。かなり大きな個体がいる。カウントして記録。
この網はメダカが多数。ドジョウも元気だ。
もちろんカワバタモロコモも健在。
ゲンゴロウのトラップは不発だった。写真はタイコウチ。
その後、沢上流の調査に行く。昨年から集中して明るくしていた竹整備の場所は2週間で草がたっぷりと背丈を伸ばしている。
この季節は毎回草刈りの必要がありそうだ。
そして沢に落ち続ける竹。明日からの大荒れの台風が心配である。増水の様子をいちど見てみたい気もするけれど・・・。
追記:N先生がバナナトラップを確認するも不発。尾根筋のクヌギは老齢化のためか樹液を出している木が少なく、甲虫類の姿も少なかったとのこと(あのオオムラサキも困っているのかもしれない)。混み混みの雑木林を間引いて明るくすれば、虫たちも集まりやすくなるはずだが。