リンドウとゲンゴロウ、タンドール窯でマスの燻製

秋晴れのすばらしい好天です。到着すると広場の小池の水が澄んでいます。緑の藻の中にエビの姿が見え、小魚たちが列を作っています。今年はなんとか湧水が枯れずに残りました。わずかな水たまりでも、水の入りと出があって循環していると水が澄んできます。澄んだ水と生き物たちの小宇宙は見ていて清らかでいいものです。

蕎麦の実もだいぶ膨らんできました。さて食害に遭わず無事収穫できるでしょうか。

水路側に降りるとリンドウの開花を見つけました。

セイタカアワダチソウに埋もれているのですが・・・貴重な存在です。以前、高校生たちと田んぼの畔に苗を植えて育てたのですが、蕾の前に草刈りで刈ってしまうことが多く、消滅してしまいました。

H氏によればここは元から自生していたエリアだそうで、大事に残さねばなりません。この付近にはオミナエシの株もあります。

今日は水路の掃除をする予定です。山側に枯れ立ち木があり、枝が散乱していました。薪を採取しながら水みちや風みちを通す簡易な草刈りをしておくと、生き物たちも動きやすくなります。また風が流れることで植物が細根を出し、ヤブ化が収まります。

ハチ箱にはキイロスズメバチが3頭むらがって、出入り口で牽制していました。ミツバチたちは外に出られず待機中といった感じ。キイロスズメバチは僕がカマで叩いて退散させましたが、根負けするまでやってくるでしょう。それに耐えるくらいの群でないと冬越しはむずかしいので、このまま見守るしかありません。

広場に戻ると釣具屋3姉妹が元気にはしゃいでおり、焚き火ん上に変なものが・・・

A君らが獲ってたタコでした♬

そしてお約束のマスを釣ってきたというのでさっそくさばいたところ、美しい卵が出てきた!

広島の管理釣り場で釣り上げたという50㎝近いレインボートラウトです。

炭がおきたところでさっそく塩焼きに。むらがる3人娘が食べる食べる(笑)。

その間、ため池観察チームがまたコガタノゲンゴロウを捕まえてきました。ひと網に2頭入るほどの密度だとか。

さて、半身は燻製にしてみよう。キッチンペーパーでよく水気をとって薄塩をふり、風通しのいい天井裏で1時間ほど陰干し。

タンドール窯に底に熾炭をセットしてレンガを組んで乾かした身をぶら下げる。

スモークチップはヤマザクラの薪をナタで刻んだものを使う。燃えて炎が上がらないように、水で湿らせてからタンドール窯の中へ投入(熾炭の上に載せると燻り始めて薫香が上がります♬)

レンガで周囲を覆い、蓋をする。すき間は草でふさぐとよいです。

この高さ、温度的には冷燻になるでしょう。30分ほどでいい香りがつきます。

風乾にもなるので水分はかなりとんで味が凝縮されたハズ。

炭火で焼きます。

水路からクレソンを摘んで添えてみた。味はしっかり薫香がついてバッチリでした! ういすきーがおすきでしょ〜だれかハイボール持ってきておくれ〜(爆)。

3人娘も食べる食べる!

ゲンゴロウたちも水槽の中でニジマスの尻尾を食べる食べるで忙しいのであった(笑)。

そんなこんなで水路掃除はできませんでしたが、残りの時間でめいめいが自分の気になる作業に分散しました。僕はクリの木周りや、作業道入り口の藪払いを。

作業道入り口、ここは右手の沢に続く遊歩道が隠れています。よく観察するとササの下にチャノキとモチツツジが散在しています。草刈りのコントロールでこれら木本を育てながら風みちを確保すれば、ササが衰退して藪が収まるはずです(手前のケヤキやヤシャブシも最初は小指ほどの幼樹でした)。

注意深く草刈りするのは忍耐を要しますが、うまくやれば高木と低潅木のバランスのとれた美しい庭園風に仕立てられると思います。チャノキはいま花の季節で蜜源ですしお茶も採取できますからね!

次回の定例活動は11/15です。「Gomyo倶楽部」は随時参加者を募集しています。初めての方でもどなたでも参加は自由です。事前に連絡いただければ集合場所をご案内します。

参加連絡先はこちらです→参加者募集

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