春の里山へ・台場クヌギ

東かがわの棚田と里山の活動、今年初めての参加。前回は急用ができて行けなかった。それに家の竣工前後の忙しさであれから2ヶ月が過ぎ、いま里山は花のベストシーズンになった。

長く続いた土木工事が終わり、トイレ回りもきれいに整えられていた。

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柴犬と秋田犬に次いで、四国犬も仲間入りした。

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沢沿いに上がってみる。農業高校の生徒さんたちが前回竹を整理してくれたので歩きやすい。

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それでも沢は枯れ竹で塞がれ、

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山の斜面は折れた竹が散見される。定期的な活動で人海戦術しなければとても片付きそうにない量だ。

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今年はユキモチソウの株が少なくなっていた。サトイモ科でマムシグサやウラシマソウ、カラスビシャク、テンナンショウなどの仲間だが、仏炎苞(ぶつえんほう/花を包む苞を仏像の背景にある炎形の飾りに見立てた呼称)から覗かせる白い球形の花軸が餅に例えられユキモチソウの名がついた。くら~い感じのラインナップの中でこのユキモチソウだけはハッとする美しさだ。

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ユキモチソウは別名「カンキソウ」とも呼ばれるのだが、牧野新日本植物図鑑によれば「この奇草を入手して歓喜した人があったためという」とある。先日、四国の道の駅ではこのユキモチソウの鉢植えが一株500円くらいで売られており、オバチャンが気軽に買っているのを見て驚いたものだ。それだけに盗掘が心配される野草なのである。

昼は薪火でイノシシとシカ肉の汁を作る。生徒さんたちが作ったというロケットストーブを観察。中はバーミキュライトを入れ、ロストルは鉄棒を溶接した立派なものだ。

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うーん、よくできている。ただ竹薪はススが出るのが難点だ。ロケットストーブは完全燃焼などとよく言われるがススは焚き火のほうがむしろ少ないようだ。

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先生たちは普段はガスを持ち込んで炊いていたのだが、薪ですると沸騰が早いのに驚かれていた。

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そして味も抜群だった。鍋の周囲からも熱が均等にまわり、火通りがいいからだろう。

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午後はため池の観察会。

私は途中から山に上って台場クヌギの撮影。萌芽更新を繰り返して大きなこぶのようになった幹が奇怪だが、このようなクヌギがこのフィ―ルドには何本か見つかる。高伐りするのは一説にひこばえの獣害を防ぐためともいわれるが、こぶの部分は穴ができ上部には樹液が出て、昆虫が集まる木となる。

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林床にエビネの群落。

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ため池はまだカエルもトンボも少ないが、水生昆虫や魚類は健在だった。

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最後は皆で田の畦にキキョウとリンドウを植えた。農業高校で種と挿し芽で増やしたものだ(キキョウはアトリエの庭にも植えてある)。

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さて2枚の冬水田んぼだが、こんな感じになっている。雑草がどの程度抑制できるのか、稲のできはどうなるのか。今年の御田植祭(田植え)は神社や衣装の関係で少し遅くなり、6月14日(日)にずれ込むことになったそうだ。

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田んぼも楽しみだけど、去年はオオムラサキを見そびれたので今年こそ・・・。

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