お彼岸目前の活動日、朝から皆で牡丹餅をこしらえて五名へと向かいました。
作業はたんぼの水路の補修をするH氏らと、電牧線張り直しのため回収に回る石田高校OBたち、田んぼの堆肥に竹の葉を投入する石田高校ワンゲル女子、山に残るフジや竹の処理にあたるS先生らと4つに分かれての活動です。
交付金の報告が終了したとはいえ、年間を通じてその時々の作業が待っており、この時期無給の活動に来てくれる方々に感謝。
水が抜けず田植えができなかった田んぼでは、水路のパイプが埋まってしまっていたのを発見。
大暴れのイノシシが潰してしまった水路も新たに再生、
土木担当H氏には無理をさせてしまい申し訳ありません。
しかし、昨年手をつけられなかったこの2枚の田んぼ、今年は考えねば。
枝打ちはしごを用意してきたS先生、以前から始末できなかったフジヅルの処理にクヌギの大木に上りました。
伐ってきたフジヅルは二の腕よりも太いもの。
チェーンソー持参のK女史は、手鋸の切残しをあっという間に片づけこれまで身に着けたプロの腕前を見せつけてくれました。
堆肥投入や水路の落葉を片付けたワンゲル女子師弟が今回は食当、できたよーの呼び声に皆が集まると猪汁と牡丹餅が待っていました。
前回から使っている、黒豆で仕込んだ3年味噌が猪肉を引き立たせるいい仕事をします。
牡丹餅は五名で収穫した赤米を3分づき程度に搗いたもの、桜餅のような色合いでなかなかいけました。
昼には転勤でしばらくご無沙汰していたNG先生も覗きに来て、牡丹餅を味見するとそのまま助っ人に。
前回奈良のKさんが教えてくれた方法を伝授して竹枝の処理。
年前にここで桧の皮を剥いた昔話などをしながら、変貌ぶりに感心して帰りました。
実は電牧線を回収してくれたOBも、砂防工事竣工後初めての田植えに備えて2015年2月に電牧柵の杭打ちをしてくれた当時の生徒。
みんな長い付き合いですね。
暖かく長閑な日で、作業は上着を脱いで半そでに、ベビーカーで参加の赤ちゃんも靴下を脱ぎ捨てるくらい。
手つかずの冬水田んぼにはニホンアカガエルのオタマジャクシがわんさかいました。
コウホネが芽を出してきた溜池で、ガマの株本に巻き付いていたロープのような太い卵塊もよく見ると二ホンヒキガエルのようです。
堰堤奥の活動場所では、ウグイスの鳴き声が響き、日向にある処理した竹の上で羽を広げて休むルリタテハがいたり、スミレや
キランソウが花を着けていたり、
雪国のようだった先月までと打って変って春到来といった一日でした。
ユキモチソウやエビネの見頃の観察会も、急いで計画しなくては。
(報告:N/写真も)