棚田の暮らしワークショップ2023(3回目/稲刈り)

 5月20日の第2回イベント田植えから4か月、田んぼの中の草取りや畔草刈り、水運びや大雨などいろいろありましたが、とうとう稲刈りの日がやってきました。 

心配した秋雨もなく予定通りの日程で実施、一般参加者、高校生、大学院生、会員など42名の参加です。 

まずは、Fj氏から稲刈り作業の説明、今日は早生の田んぼ3枚の刈取りです。先に会員が稲刈りを終えた上部2枚には、稲束を掛ける稲架が組まれています。皆、鎌と麻ひもを携えて棚田へ、刈る人、結わえる人、運ぶ人、干す人、見る見る間に田んぼの土が見えてきました。 

一方、野外調理担当のFm夫妻は、参加者とともに羽釜で炊く3升の釜飯や猪汁の昼食準備にとりかかります。 

上段2枚を刈り終えたところで、昼食休憩。釜飯、猪汁をいただくと、Fm氏はさらにオプションを提供、小田漁港から差し入れのアイゴや小鯖が、揚げたての天ぷらや竜田揚げに。アイゴ(バリゴ)は、磯焼けの原因になる困りもの、海の環境保全にも一役かいました。 

昼からは最下段の棚田、水の抜けない湿田で蓮根やマコモダケも入れてビオトープと称しているところ。かなりの曲者です。

高校生は泥から長靴が抜けなくなる棚田に板を入れ、足場にして刈り取りました。しかしこれも、皆の力で刈取り完了。稲架に掛けた稲束は、刈取り部に雨よけのシートをかけて本日の作業は無事完了。

田植えと稲刈りには協働作業 の成果に目を見張るばかりです。 溜池調査の石田高校や生きもの担当のA氏は、採取してきた生き物を展示。

溜池では、高 水温のせいか岸に近いところにカワバタモロコが見られません。しかし徳太のマドジョウ 多数。水棲昆虫も多種見られました。

イナゴやカエルの多い田んぼの中にも、クモやトカ ゲ、ヘビなどが出てきます。子供のヒバカリが虫かごにいれられてきました。

姿は見えま せんでしたが、稲の先にはカヤネズミの住まいもいくつかあり、電柵を越えて侵入してく サルやイノシシも含め、五名の棚田はいろんな生き物のゆりかごです。

翌週のお彼岸はイセヒカリ、翌々週の10 月第1 活動日には赤米と、五名の稲刈りは続き ます。

(報告:N)

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