ピザ窯扉つく、五名のリンドウ

今日は、石田高校の先生たちがウェルダーを持ってやってきた。

構想1年、石高の女子生徒たちと造った大内代表デザインのピザ窯に、いよいよ扉がつくのだ。ピザ窯はすでに稼働し、ピザのみならずイノシシのリブや讃岐コーチンのローストなども楽しんできたのだが、設計段階からここには観音開きの鉄扉がつくよう設計されていたのである。石田高校のF先生がアーチ型の扉を以前から製作してくれていたのだが、何せ五名の山中ゆえ、取り付けが遅れていたのである。

鉄筋やパイプを組み合わせて作製した蝶番を、窯に仕込んであったフレームに溶接する。薄い鉄製のパイプ溶接には気を使うようだった。

そして、見事完成。

単純な構造だが、加工の精度も高くなかなかの出来栄え。

これで、長時間の煮込み料理やパン焼きなど、調理のバリエーションも格段に広がるはず。

次のイベントが楽しみである。

さて、いよいよ本格的に山の整備にとりかかる。

まずはイノシシがぬたを打ちまくる堰堤内で、箱ワナに呼び餌をまいてから出発。

今シーズン投入した2台のチェーンソーの音が、何となく仕事がはかどっている気分にさせてくれる。

やはり、作業は亀のようにゆっくり前進。

お昼は、小田の若い漁師の定置網にかかったアオアジの姿寿司に雑魚(小さなメバルやタイ、ゴンズイ等)の味噌汁。どれも流通にのらない、つまりお金にならない魚なのだが、ここでは十分に旨くて、スタミナになってくれる。また、頼みますよぉ。

今日は猪祭りやってますよと地元会員O氏から聞いていたので、食後に皆で偵察に。

朝スクーターでこの前を通って活動に参加した会員のA君からは、路上駐車で渋滞して凄いことになってるとは聞いていたが、今年の盛況ぶりは凄まじかったようである。私たちががついたころには、来場者お目当ての丸焼きの猪は跡形もなくなっており、その他の出店もあらかた開店休業。建設中の新施設が竣工した来年は、もっとすごいことになるのかなぁ。

足を延ばしたついでに、先週周辺のリンドウを調べてきたH氏の案内で、開花株を見学に。

かつてH氏が草を刈っていた休耕田にただ1株だけ残るリンドウ。この株が素晴らしい。

見事な咲きっぷり。わずか一株一枝である。こんな咲き方は見たことがない。

ここも、以前は多くのリンドウが咲き誇っていたそうである。かつて村人が田畑として手入れしていた頃、リンドウも村人たちと共にあったのである。村人たちが姿を消していくのだから。絶滅危惧されるのもやむを得まい。しかし、五名にたくさんの人たちが集まり賑わいを見せたこの日、この生き物たちも息を吹き返すことを祈りたい。

12月16日(日)10:00~14:00 冬の観察会を実施します。

溜池の生物調査、大内代表とゲストによる「大地の再生」体験、ピザ窯も稼働する予定です。

参加を希望される方は当日9:20に香川県立石田高等学校正門前にお越しください。

(報告:N)

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