久しぶりに棚田と里山の活動地へ。夏の間は本づくりで忙しく、すっかりご無沙汰してしまった。
稲のほうは順調らしいが、7月8月の台風と大雨のたびに池の前の岸が崩落していると聞いていた。
田んぼはいい感じで育っていた。稲刈りは手刈りで再来週の予定と。今日はその下準備として雑草取り。稗(ひえ)が入り込んでいるので脱穀の際に混じらないように今日刈り取っておく。
ここが問題の崩壊箇所。石垣ではないので補修は丸太組がいいかなと、先生方に構造図を送っておいたのだが・・・
崩壊箇所の土を掘ってみると石が出てきた。どうやら石垣だったものが、長年放置されて土がかぶさり、さらに植物が覆っていたようだ。
ちょっと掘っただけで結構な大石が出てくる出てくる。すべて花崗岩だ。裏込め石が少ないようだ。上にも田んぼがあるので控えの奥行きがとれないこともあるのだろう。
これは石垣を一から積み直すしかない。高さが足りなければ丸太組で立ち上げるという感じになるだろうか。先生方と段取りや必要な道具・資材を検討する。
ため池はヒシなどの水性植物が水面を覆っていたが、コウホネは枯れ始めている。ここはゆるぬきができないのでいずれ底の掃除が必要になる。
山とはいえさすがに香川は暖かい。ようやく紅葉のきざしが。
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お昼はみそ汁やらイノシシの焼き肉やらお寿司などをごちそうになる。ぼうぜ鮨が美味しかった。イボダイ(香川ではシズと呼ばれる)を使った徳島県北部の郷土料理だ。イボダイの酢〆の味が酢飯に実に良く合う。
現地で作る温かいみそ汁はいつも美味しい!
懐かしいパーコレータでコーヒーをいただく。炭が足りなくなり枯れ枝や枯れ竹を拾ってきて焚火。こういうのも楽しいものだ。
午後は皆で田んぼに入って稗取りをする。
多人数でやると早い。2時間ほどで終了。
カヤネズミの巣が出てきた。
崩れた石垣に潰されかかっていたチャノキを2本頂いてきた。さて敷地に根付いてくれるかな。