東かがわの棚田と里山の活動地へ。今日は観察会の日。私が解説役をすることになった。
この山と田んぼ、溜め池の概要を説明してから、沢の奥に入る。天気がいい。山でアオバズクの鳴き声がする。
相変わらず(というか年々ひどくなる)荒廃竹林が沢を埋めている。その中の木漏れ日に植物たちが芽吹き、開花する。
工事で伐採されたホオノキが萌芽して成長し始めている。
次は溜め池の観察。コウホネがつぼみをつけている。
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午後から石積みの続きを皆でやってしまおう、ということになる。男子生徒たちがバケツリレーで石を運んでくれる。それを蛇籠に並べて行く。
蛇籠の場合はそれほど石の位置を考える必要がないので、作業は早い。
1時間ほどで完成した。この上にもう一段蛇籠を積む予定である。
女子生徒のそのOBたちは先ほどの荒廃竹林の中で枯れ竹の整理。運びやすい長さに切り、ひもで束ねる。ひもは先生が廃品の畳縁(たたみへり)を入手してきてくれた。新人の女の子たちはひもうまく扱えないので、合理的な絞め方、結び方を教える。
蛇籠積みから引き上げてきた男子生徒と先生方が運搬を引き受けてくれ、枯れ竹が積み上がった。今後はこれを薪に炊事ができ、燃焼後の燠炭は土壌改良材に(マツ枯れ防止剤にも)使うといい。
運んだ竹は、生・枯れ・枝と分けて整理しておくと場所も片付くし、いざというとき使いやすい。枯れ竹を積むための杭は生竹を切ってハンマーで打ち込んだ。
これからここで竹の魅力を探っていきたい。同じ地内に彫刻家の友人が住んでいて、観察会に参加してくれたのだが、彼も自分の陶作に竹燃料の活用を考えているそうだ。
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帰り際、生徒さんたちに運搬を手伝ってもらい、蜂箱をひとつ設置した。方向、空間とも、絶好のポイントである。が、春の好天にしてはあまりにも生き物の気配が少ないのだった。