棚田と溜め池の活動場所で農業高校生と石垣再生をすることになり、今日は石積みの初日。前回の授業で土の移動と地ならしはできており、根石のラインも決めてあった。もう10cmほど掘り込んで、根石を入れることに。
まずは大きめの石を集める。高校生たちはテコのコツもバールの使い方も知らないから、私が手本を見せるところから始める。
石が意外に重いのにびっくりしていることだろう。根石は石垣のかなめとなる最も重要な石だ。
ツラが一直線に揃うこと、石の上面が奥側に下がり気味であること、を約束にすき間なく並べていく。
地面との空きには後ろから「かい石」をハンマーで叩いてい入れていく。
2段目。約束は根石に同じだが、3点でカチッと下の石と噛み合ねばならない。回してみて最もいい位置を選び出していく。これはもう経験がなければ無理なので、私が石を選びながら一つ一つ積んでみせた。
裏込め石を2段目の高さまで詰め込む。石が足りなさそうなので数人で河原まで拾いに行ってもらった。
2段目終了。午前中で終了する授業なのでここまで。両サイドの突きつけは縦長の石で支えるように押さえつけ、後で土を展圧して固めてしまう予定。
ここからが最も石垣積みの面白いところだ。次回は生徒さんたちにも積んでもらおう。
雨対策にブルーシートを厳重にかける。来月に同高校(県立石田高校)で石垣の1時間授業をすることになった。その後、3段目からを積んでいく予定。
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冬枯れの溜め池。田んぼからの流水路に土が落ちると、この池に濁った土が入り込んで浅くしてしまう。棚田の維持だけでなくこの池の生き物たちのためにも、崩れない石垣を積まねばならない。
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