今日もA隊長による浚渫作業が続き、神事場へと土砂をあげながら、わずかな水源を頼りに田んぼへの給水が試みられました。上水源からはチョロチョロと、下水源はポタポタと、どちらも心もとない水量です。7番から下ろしたパイプで5番に水を投入しているものの、すぐに消えてしまい、下流の方が水の回りが遅れていることが明らかです。
それでも朝露に助けられて、わずかに実りが見られる一方で、虫害が深刻化しています。イナゴの大量発生もありました。
赤米は神饌田側で黄色く変色し、土が高いため水切れが早く、背丈も沢側より2〜3割ほど低く、まだ出穂していない状態です。育成状況には不安が残り、「大丈夫か?」とつぶやきたくなるほどですが、沢にはまだ水が残っており、希望をつなぎながら作業は続いています。昼上がりには神饌田の畔草刈りを行い、残る作業として赤米とビオトープの畔草刈り、そして電柵まわりの整備が控えています。
神饌田のイセヒカリも厳しい状況にあります。開花は不揃いで、不稔や褐変が多数見られ、肝心な時期に水が足りなかったことが大きく影響しているようです。流路工の水たまり3箇所からポンプで給水を試みましたが、ポンプは10分ほどで発熱して停止してしまいます。神饌田の下流側にはようやく半分ほど水が回りました。
自然との対話は、思うようにいかないことも多いですが、一つひとつの手入れが未来の実りにつながると信じて、今日も汗を流しました。