ジャノメチョウ、キヌガサダケ、モグラの穴

高松を出発した頃は晴れていたのに、五名では曇り空に。風の草刈りをしているエリアから見下ろした風景。黒っぽいチョウが飛んできた。

ジャノメチョウである。

ここに残しているクリの実がなり始めた。

食事の広場の上の段から堰堤奥に向かう道の間のエリアを大地の再生の手法「風の草刈り」で管理している(法面下部には「点穴」もいくつか)。一見、まったく草刈りしていないように見えるが、風で揺れる部分だけを高刈りし、風道を数本通してある。そしてクリの木は根元を刈って下枝を取り、風が通るような樹形にしている。

以前に比べてササが減ってきた。風が通り始めると地面の空気が動き、高刈りすることで細根が出るので、雑草の伸び方は穏やかになる。こうして地中の空気が通り始めると、それまで硬い地面に適応していたササやススキなどが自然に衰退して他の植生に変わっていく。さらに、このような管理をしていると花のきれいな野草を残しやすい。カワラナデシコが出てきた。

今日は参加者が少なく、N先生が畔の草刈りと田んぼの雑草取りを。私はA君らを誘ってハチの様子を見に行く。

神饌田の畔にモグラの穴が2箇所、穴から水が漏れている。草と泥でその穴を塞いできた。

今日は水生昆虫を観察に、高松から親子が初参加。もんどりで魚類なども観察していただいた。

堰堤奥のハチ箱を見に行くと、またキヌガサダケが出ていた。今回は網が文字通り衣笠のように開いて美しい。

それにしても、なんという不思議な形態だろうか? これがまた、食用になる(中華料理の高級食材)というのだから面白い。

昼はフランスパンを炭火で焼いてオリーブ油をかけ・・・

コサバのマリネを乗せていただく。美味! フランスパンは炭火を使うと実に見事にカリカリに焼けるのだ。

結局、ハチは旺盛に蜜を集めていて、2カ所ともまた継ぎ箱をすることになった。

他の五名地区ではニホンミツバチは壊滅状態らしいので貴重な巣である。結局、風の草刈りなど大地の再生を始めると、昆虫たちも飛びやすいのか集まってくるし、蜜源も増える。キヌガサダケなどこれまで見たことのないキノコも出てきたりする。このやり方が五名の山中に増えると面白いことになると思う。

※8/4「大地の再生」勉強会 はまだ若干の空きがあります。全国どこから来ていただいてもけっこうです。詳細は→こちら

午後から雨が降り出して、早めに切り上げて「五名ふるさとの家」とOさんのアトリエに立ち寄って8/4の打ち合わせをしてきました。五名地区だけでなく徳島からも参加者が来ていただけるそうです。

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