台風で流れるか? と思ったら案外いい天気。私は前回前々回と行けなかったので、久しぶりの活動日である。
棚田の米は順調である。雑草取りをしていないので、ヒエと混ざった場所もあるが、案外うまくできてしまうことに驚かされる。まあ収穫のときに苦労することになるのだろうが。
干上がりそうだったため池も、先日の雨でなんとか持ち直した。
堰堤上流の取水口にもしっかり水溜めができている。
いつもの作業場へ向かう道はすっかり草に覆われている。
そこをN先生が草刈機で刈る。
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さて作業に入る前に新しく入手したノコギリを紹介しよう。竹専用のノコである。
ブレードは薄く、目も細かい。竹に関して言えばものすごく良く切れる。生の竹ならわずか数ストロークで裁断することができる。兵庫県の三木の刃物メーカーのものである。
林業用の枝打ちノコで竹を切っていた私としては、その切れ味の違いは仰天ものであった(笑)。
ところで若い人たちが作業に苦戦するのは、力学やテンションが読めないからで、いい道具を持ってもこれが解らないとうまくいかない。経験で覚えるしかない。巧い人と一緒に作業して、手際を観察するのもいい。
カシの樹の周りが明るくなってきた。
枯れ竹を取り除いて明るくなった地面から緑の草がさっそく生えてきている。
アカメガシワ。先駆的パイオニアツリー。
フユイチゴ。
ハゼノキ。これも陽樹のパイオニアツリー、
これはフジ。明るくなると真っ先に伸び出すツル植物。
ヤマイモも出てきた。
あまり明る過ぎてもユキモチソウにはよくないのだが、林縁部の芽吹きを注意深く観察しようと思う。
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さてお待ちかねの昼食は・・・石田高校自家製のベーコン(厚切り!)。
枯れ竹を盛大に燃やしておいて、燠炭を作っておき、ブロックを台にして鉄板で焼く。
脂が落ちていい焦げ目がついてきたら、パンに挟む。ホットドックである♫
ベースにレタスと溶けるチーズ。
同じく石田高校産のケチャップを。
焼けた厚切りベーコンを2枚押し込む! が、まだ食べちゃいけないぜ♫
これを竹の燠炭の上で蒸し焼きにするのだ。といってもアルミホイルにくるんでただ置くだけだが(黒く見えるが火が入っている)。
チーズが溶け、パンがぱりっとして完成! ああウマウマ。( ̄~; ̄)
こげちゃったけどこれもカリカリでうまいぞ。
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午後は作業の続きほか粟(アワ)の収穫。
さてどんな味なんだろう?
午後、通り雨が来て早々と上がることにする。今日のアフター。
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午前中、前々から五名で見たいと思っていたチョウに出会えた。
作業場からひもを取りに行こうとして目の前を横切ったクロヒカゲモドキ。後ろ羽根が欠損しているが、クロヒカゲやヒカゲチョウに比べやや大型で、穏やかな飛び方は独特のものだった。
本州(東北地方では岩手県下のみ)、四国、九州に分布するが、いずれの産地も局地的で香川県ではレッドデータ絶滅危惧Ⅱ類になっている。
この個体は前羽根裏の蛇の目紋が1個多い。ネットで画像を検索してみたがここまではっきり紋が出ているものは見当たらない。
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もうひとつ。服に着いていた大型のマダニ。後でN先生が同定してくれた。タカサゴキララマダニといい、吸血すると2センチを超える大物である。五名には大型哺乳類もいるので十分気をつけよう。
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活動日記
参加者8名。季節が秋へと変わっていくのがわかる1日、台風13号の影響があったのか空には雲がかかり風はやや強く吹いていましたがまだセミの鳴き声は聞こえていました。
今回は大木の周りの竹を切り開くという作業目標でした。
これまでに切ってきた竹より大きい竹が生えており大木に重なり成長などを邪魔していました。それらを伐採した事により作業前とはかなりスッキリしたと思います。
今回の昼食はなんとホットドック!
こんな所で食べるとは思いませんでした!ソーセージの代わりに学校の豚を使用したベーコンを使いとても美味しく頂きました。
食べている最中にアブに噛まれそうでした!危(アブ)なかったです!
昼食後は前回の続きをと思い出発して作業に入ったのもつかの間雨に降られる始末。あえなく作業中止になり帰宅する事になりました。
今回も楽しい活動になりました。また今度の活動にも期待です。
(報告R.M.)