稲刈り・観察会無事終了

ときおり小雨・霧雨の中、Gomyo倶楽部主催の初めてのイベントが怪我もなく無事終了しました。参加者はGomyo倶楽部5名、石田高校生徒19名、職員7名の31人。

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稲刈りは手鎌班と・・・

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小さなコンバインを使います。

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はざ掛けの竹が間に合わず、並行して上の山では竹切りが行なわれ、N先生はドジョウ汁の仕込みに取りかかっている。

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雨模様なのでとにかく先に枯れ竹で火をがんがん起こしておく。

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用意されたドジョウはエアポンプで生かしておくという周到な準備が・・・。

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トラックの荷台の中でなにやら音が・・・。汁に投入されるうどんはパック入りではなく、なんと現地でのし&手切りなのだった!

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なんでも石田高校では地場小麦の栽培からうどん打ちの実習まであるそうで、途中で生徒に交代。私(大内)も手伝ったが、うどん切りの機械は刃の上げ方で太さが決まるという便利ものでした。

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さて、汁にかかる。ドジョウを日本酒で酔わせて・・・

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空焚きの鍋に投入。湯気が一気に出てドジョウがから煎りされる。

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これで臭みを消し、水を投入。

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沸いてくるとぬめりがアクとなって浮かんでくるのでそれをひしゃくですくい取る。

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煮えにくい野菜から順に入れ、味噌でかるく味付け。これまた学校産という比内鶏も入れられた。

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いよいよ切り立てのうどん投入。ところが、燃料の枯れ竹を入れ過ぎてしまい、窯の手前だけ炎が上がって奥がくすぶっている。スコップで炭を搔き出して火力調整しながらうどんの茹で上がりを待つ。

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10分後、皆に声をかけて全員集合、昼食開始! 臭みもなくすばらしいドジョウ汁ができた。ため池の多い讃岐では、池を干して掃除する機会に淡水魚を食べることが盛んに行なわれてきた。そんな風土を思いながら食すのも一興。薬味はやはり石田高校産の柚子胡椒で。

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食後は観察会へ。昼食時、小雨が降り出して心配されたが、ほどよく雨は上がってくれた。

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Gomyo倶楽部の成果を見てもらいながら、里山のメカニズムを解説する。

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クロヒカゲが飛び出した。

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下のため池ではもんどりが引き上げられ、採取された魚を観察しながら種類と数をカウントする。

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モツゴ(クチボソ)とドジョウ。ため池のドジョウは大型である。

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これがカワバタモロコ。日本固有種で本州では静岡県から岡山県 の太平洋・瀬戸内海側、四国の瀬戸内海側(香川と徳島のみ)、九州北西部の範囲に不連続的に分布。全国的に生息地が減り数が激減している(天然記念物に指定されている地域も)貴重な魚である。

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池の中では胴長をはいて藻の掃除と水生昆虫の確認。今回は大物は出なかったようだ。それにしても美しいため池だ。水草と深みのある水の色に、モネの大作「睡蓮」を思い出してしまう。

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観察会終了後、私は蜂箱を確認に行く。

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前回、採蜜で巣房とともに働き蜂を取り去ってしまい、ハチの数を激減させてしまった(しかも女王蜂も中にいたようだ)ので、心配していたが、ハチはけっこう元気に巣門を行き来していた。

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中を観察すると、落ちている巣房がいくつかあり、スムシが来ていたが、新たな王台ができて巣を修復にかかっているように見える。冬越しまでにがんばって修復してほしい。

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さて、今年の米の味はどうだろうか?

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みなさん、お疲れさまでした!

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追記:N先生たちは最初プロパンガスを持ち込んで煮炊きをしていたが、枯れ竹の燃料としての便利さに気付き、この頃は枯れ竹オンリーになってきた。

こうしてまた大量の竹燠炭ができたわけだが、昔のブログを調べているうちにこんな記事を発見した。

ふゆみずシンポジウム、静岡へ(2008年7月4日)

ここに、田んぼの肥料調整として・・・

米ぬかや振り大豆はイトミミズを増やすきっかけにはなるが過剰に投入すれば死んでしまう。藁や未分解の堆肥なども地中に入り込むと土が有機酸や硫化水素で酸性に傾くのでよくない。そこで木灰や砕いた貝殻等でアルカリ中和するといい。

とある。

今回、イネが一部倒伏した田んぼがあったが、田んぼそのものに竹燠炭の粉末をまく、という手もアリかもしれないと思った。

(今回、積んであった枯れ竹の中からシマヘビが出てきたそうなので、皆さん薪に最初に手を出すときは注意してくださいねw)

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