イトトンボと枯竹炭

Gmyo倶楽部、第2回の定例活動日。今日はよく晴れた。高松市内では35.5度まで上がったということだが、こちらでも手元の温度計は日中34度になっていた。

ミツバチも暑いのか巣門に集まって羽をふるわせ風を送っている。

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前回の掃除から一週間。箱内部を撮影するとカメラのレンズに届きそうなくらい巣とハチが充満していた。掃除して継箱する。継箱した段が巣で満たされれば採蜜が可能となる。梅雨明け後のハチたちの働きが楽しみだ。

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本日は8名参加。午前10時作業開始、前回の続きの竹林整備。

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できるだけ枯れ竹の回収を優先し、生きた竹はやや高伐りして、沢へ下りるときの足がかりに切り株を残す。

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昼に広場へ戻るとき、各自がロープで枯れ竹を運ぶ。

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午前中の成果。しかし、暑い!!! 滝のような汗を流しながらの作業であった。

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石高チームが日よけテントを持ってきてくれて助かった。

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そして昼はN先生主導で夏野菜と猪肉入りの打ち込みうどん。燃料は広場にストックしてある枯れ竹を使う。

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味付けの味噌も、薬味の柚子胡椒も石高生の手作り、という絶品の煮込みうどんで体力回復!なのであった♫

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というわけで午後の部開始。空を覆っていた竹が切り開かれ、沢筋に陽が差してくる。これだけの日光がこの土地に入り込むのは何年ぶりになるのだろう。

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竹とともにフジが入り込み、竹に巻き付いているものもある。周囲にスギが数本、それにカシ類の高木がかろうじて残っている。それらの周りまで竹を刈り込んで、木々を回復させたい。ここは最上の棚田跡なので平場である。明るくなればいい休憩場所になるかもしれない。

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熱中症の危険を感じて、午後の作業は早めに切り上げることにした。だいぶ広く明るくなった。すでにフジの陽樹が多数はい出してきている。

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背負い子で、手にもって、枯れ竹を運び出す。

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青い生竹は長めに伐って運び出し、ストックしておく。農業・土木資材として利用するが、孟宗竹は肉厚なのでクギやビス打ちが効くので、建築材料にも使える。

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小屋掛けしたいが取り急ぎブルーシートの雨よけを。

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こちらの燃料ストック場所にも。

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今日の野草たち。ヤブカンゾウ。

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カワラナデシコ。成長旺盛な外来種に隠れてしまったので刈り出しておく。

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オカトラノオ。これから虎の尻尾のように花穂が伸びる。

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調査用に捕虫網を持ってきたのでトンボをいくつか。キイトトンボ。黄色の胴が鮮やかで、水面を飛ぶ姿はよく目立つ。

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クロイトトンボ♂。全長30mmの極小トンボで、水面すれすれを飛ぶのでネットを濡らしながらの採集となる。それにしてもトンボ類は採ってみないと本当の形や色の美しさが解らない。

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キキョウが咲き出した。

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これはタケニグサ。林地草刈りの代表的な大型野草だが、開花時は味わいがある。

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溜め池は生き物の気配が横溢している。このような自然状態の残る小水域は今ではとても珍しい。

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水面下にも立体的な階層があって、様々な魚類・甲殻類・水性昆虫が棲み分けている。この水源は先ほどの荒廃竹林の沢である。

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さて、燃料になった枯れ竹が燃え尽きると竹炭ができる。竹炭といっても生竹を本格的に炭にしたものとは性質がちがう。枯れ竹は雨と日光でアクが抜け、燃えた後の繊維はぐすぐすになっている。

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これを持ち帰り、肥料袋に入れて棒で搗いて粉にする。

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少し水を入れてやると汚れず搗きやすい。このように粗い粉炭状になる(普通の竹炭では固くて容易に粉化できない)。

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これを畑の土壌改良材としてまく。酸性土壌のアルカリ化、さらにカリなどのミネラル補給、そして多孔質の炭は微生物のすみかともなる。

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おそらく籾殻燻炭と同等の効果が期待できるのではないかと思う。

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