観察会、モニタリング調査

冬の観察会3回目、小春日和が続き、前週末の雪もすっかりなくなって、観察会日和。

今回の参加者は、石田高校農業科の2年生、1年生が主体で、田植えや稲刈り、昨年の観察会への参加経験者ばかり。

まずは、堰堤を越え、活動場所の冬の佇まいを観察に。

第1回の観察会参加者で設置した箱罠前で、イノシシのヌタ場の解説。

前回イノシシ、サル、タヌキが記録された無人カメラには、今回はタヌキ夫婦のみ、箱罠内の撒き餌に手を出した様子があるも、イノシシの気配はなし。

この地域のそこかしこに設置された罠にかなり学習している模様で、気長に慣れるのをまつしかありません。きれいになくなっていた魚の頭を追加してきました。

明るくなった林の中を、炭焼窯や渓流を観ながら進み、春にはユキモチソウやエビネを観察した地点に。

何も見つけられない生徒たちに、大内代表からワサビやフユイチゴの解説。食べられると聞き、熱心にフユイチゴを探す生徒たち、やはり食べ物にはかないませんね。

今回は大物の台場クヌギを観察に道なき山の斜面を尾根まで這い上がりました。足元はふかふかの落葉で、へっぴり腰の女子生徒は急斜面に悲鳴をあげていましたが、これもなかなか面白いアトラクション。

人がそのまま入れるようなウロのできた山おやじの値打ちはわかってくれたかな。

活動する侵入竹だらけの渓流の左岸に比べて、ここはクヌギやカシの明るい雑木林で、H氏によるとオオムラサキも観察されるそう。

活動場所もここのようにさいせいできればいいのだけれど。

昼食はU先生企画の豚カシラ肉入り焼きそばとT先生企画のイノシシ骨スープ。

いつもの大鍋と違って、大勢の生徒で共同作業です。

一般には入手しにくいカシラ肉の噛み応えと旨味がいい味出してます。

スープもこれまで食材になってきたイノシシのゲンコツを煮だしました。ネギやハクサイの甘みも加わってグッジョブ。

食後は池の観察。といっても先週末は氷結するようなこの時期、モロコやゲンゴロウなどの変温動物は活性がなくなり、もんどりを打ってもなにも入りません。

H氏が用意した観察用の魚を観ながら解説しました。

下山するタクシーを見送った後、残ってくれた高校生有志とともに活動。

農業土木科の生徒たちは、張替え予定の電気柵を改修してくれました。4段に張り巡らされた電線を丁寧にリールに巻き取り、総延長は何百メートルになるんでしょうか。

園芸デザイン科の生徒は、竹の侵入状況のモニタリング調査。5mの方形区画で、太い竹はすくないものの71本もの竹が折り重なるように生えていました。

私たちの活動でどんな森に変わっていくのか、数値で記録していきます。

週明けには再び寒波、また、池は氷結するのかな。

(報告:N 写真も)

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